バフ研磨|ヘアライン加工|機械加工

■バフ研磨 表面加工処理とは?

布製またはその他の材料で作られた研磨輪(バフ)の周囲(表面)に、研磨剤などを付けて高回転させ、素材を研磨する方法。

バフ研磨職人は指先の敏感だけで部品を押し当てる強さを微妙に加減し、着実に磨き上げていきます。強すぎれば、材料が熱を帯び変形、バフ焼けしてしまい、弱ければ良い光沢が出ません。光に当てて、細かな傷や、光沢の具合など確認し丹念に作業を繰り返し、研磨が足りない部品にバフに接触させ、研磨作業を繰り返し完成させます。

■バフ研磨加工処理の特性

  1. 素材表面に光沢
  2. 素材表面の滑らかな仕上
  3. 打痕、キズの表面処理
  4. 面取り、バリ取処理
  5. アルマイト後の光沢
  6. バリ・面取りの対応
  7. 面粗度指定の要求がある場合の対応

■作業工程

キズ、打痕がある場合

荒処理:サンダー、やすり、サンドペーパー

中仕上げ:ダブルアクション等を利用してハイピッチペーパー(表面のペーパーの呼称)240番 等を利用し処理(粒度は 40番から400番まであり番号が小さいものは粒子が荒く大きくなると細かくなる)スコッチ240~400番

叩き出し処理:センターポンチ、サンダーを利用し処理

■研磨剤

研磨材は粘り気のあるペースト状のトリポリを利用。これをバフに塗りつけます。研磨剤ですから、触れると微妙なざらつきがあります。研磨装置などの回転工具で利用します。麻バフ、綿バフ、フェルトバフ等に研磨剤を直接塗布して使用します。

トリポリ / マチレス 通称:赤棒、白棒、青棒

下図: 赤 ⇒ 白 ⇒ 青[緑色] の順でより細かくなっていく

mat01

磨き:サイザル – 仕上げ用。布を丸く裁断し縫い合わせたもの。仕上げの程度により素材が異なる色々な種類の布バフがあります。

鏡面研磨:表面を段階を追って滑らかにし最終的に鏡のように姿が映るまでピカピカに磨き上げる研磨方法。

ヘアライン加工の様子:スコッチで何度も何度も磨きあげます。

mat03

■サイザル

ワークの特徴、材質、後処理によってサイザルを設定します。

サイザルは利用する素材の材質によって強度が異なります。通常は、麻と綿の混合を利用します。利用頻度によって異なりますが、通常3ケ月~半年で新品と交換します。

mat02

■作業時の注意

研磨装置が高回転のため、誤った使い方をすると製品が破損・飛散して怪我や失明等の恐れがあり、十分注意が必要です。

正しい作業時の服装

  • 作業帽
  • 保護メガネ
  • 防塵マスク
  • 作業服(長袖服)
  • 防護手袋

ヘアライン加工

c3 hairline

機械加工

高精度切削加工技術

 3

加工設備
切断 直切り 自動送りタイプ
直切り 手動送りタイプ
角度切断
Vカット
傾斜盤
1台
2台
1台
1台
1台
NCマシニング加工 2M、3M、4M、6M 各1台
プレス 55 t
20 t
ブレーキプレス
セットプレス(入力タイプ)
1台
1台
2台
2台
穴あけ加工 ボール盤
NCボール盤
10台
2台
曲げ加工 NCベンダー
ロールベンダー
1台
1台
端面処理 面取り機(ベルトン) 2台
糸面取り デューター 4台
バフ加工 バフ研磨機 1台
熱処理炉 ※炉内寸法 D:2100 W:1000 H:1400 1台
ヘアライン ヘアライン加工機(5Mまで可能) 1台
溶接 アルゴン溶接
ASSY 組付け、梱包